2016年5月9日月曜日
随想のたび ーそのにー
−出発の日−
朝の便
空港という空間はなぜにあれほどのワクワクを提供してくれるのだろう
病院や役所や警察署みたいに
無機質でただっぴろい空間なのに
あこに集まるソウルはどこか溢れていて
それだけで有機質な空間に観える
釜山の鬼の8時間のトランジットを経て
日付が変わった少し後にバンコクへ到着する
バンコクにはスワンナプーム空港とドンムアン空港とがあって
私は何故かドンムアン空港だと完全に思い込んでおり
到着からタクシーに乗るまで全く疑いもせずに
徒歩圏内に予約をしたホテルへと足を向けた
空港の目の前はもう小さな街だという情報が全くの嘘で←自分が間違っているだけ
どこを歩いても高速道路へ続く恐ろしく大きな道ばかりだった
背中にはバックパック、前にはリュックサックという
夜空からギューと肩を押されてるような感覚が限界を迎え
もう近くても文明の機器を使おうと思ったとき
タイミングよく一台のタクシーがシグナルを見せた
”この近くやねんけど、このホテルまで”
”ドンムアン??”
”そー!w”(ちょっと近くてごめんやで…えへへというニュアンスを込める)
”むっちゃ遠いやん”
”…は?”(このおっちゃんは歩ける距離を遠いというのか!←自分の間違いを気付かない)
”いや、ここスワンナプームやろ?乗り継ぎかなんかで今夜ドンムアンの飛行機乗るん?”
”今着いたとこやで!えっ?おっちゃん今なんてゆーた?!”
というチグハグな会話を続けた数秒後
自分の失敗に気付き
”えーーーーー!!!!!!”
と絶叫してしまう(おっちゃん夜中にうるさくしてごめんなさい。ヘビでるわ)
”間違えた!あたしドンムアン空港に着くと思ってた!宿もその近くとってた!えー!”
おっちゃんニガ笑い
聞くと今いるスワンナプームが市内を中心に東側にあり
ドンムアンは北側にあるらしく
そこに行くとしても一度市内を経由してからの北上となり
約1時間以上はかかるというではないか
”そらしゃーないし、もう市内でホテル取るわースクンヴィットまで連れてっておくれ…”
”宿とったんの?”
”NO”
”大体のホテルの場所分かるん?”
”NO"
おっちゃん苦笑い
とゆーことでおっちゃんが色々ホテルの番頭さんに
空いてるか聞いてくれて
宿を探してくれた
まだ安い方や!てすすめてくれたとこは
ミナエル的に割高でしたが
2時を過ぎ、これ以上おっちゃんを巻き込むのも可哀想かと
少し初日の贅沢をすることにしました
ガソリンスタンドにいそうな
クマっぽいええかんじのおっちゃんありがとう!
到着そうそう
何をやっているんだと自ら反省しました
一に確認二に確認や
しかし何で勘違いしてたんやろう…
I CAN'T UNDERSTAND
続く
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